GoogleマップのURLから場所のカスタマーIDを取得する

Googleマップに登録されている場所や地名には、カスタマーID(Customer ID、CID)という識別子がつけられています。

例として、東京都庁ビルの場合は「17394692006143746536」、羽田空港は「951037605456574687」となっています。

URLから識別子を取得したい場合、WebブラウザのURLから拾い出すには少し作業が必要となります。

上で挙げた東京都庁ビルを例にします。Googleマップの地図上で東京都庁の場所をクリックしてURLから拾い出すことが可能です。

https://www.google.com/maps/place/東京都庁/@35.6896342,139.6921007,15z/data=!4m5!3m4!1s0x0:0xf1665c37f38661e8!8m2!3d35.6896342!4d139.6921007

「place/地名/@座標/データ」で表されるURLの中から、「1s0x0:」の後に続く!までの部分「0xf1665c37f38661e8」を探します。

※Googleマップで場所を何度も移動していたる場合、URLの1s0x0:の後の部分は一番初めに表示した場所に固定されていたり場合があります。その場合はURLに0xから始まる部分がいくつかありますので、それを全て試す必要があります。(通常は一番最後の部分になるはずです。)

※また、アドレスバーのURLの更新が移動に追いついていない場合は、まったく関係ない場所の識別子が表示されてしまっている場合がありますので、ウェブブラウザのウィンドウを開き直して目的の場所を検索などから探したほうがいいです。

0xが頭に付いていることから、このままでは16進数なので、これを10進数に変換します。

Pythonのコマンドラインツールなどでは0xから始まる数字を入力するとそのまま10進数に変換できます。

変換すると「17394692006143746536」になりました。これでカスタマーIDを取得できました。

カスタマーIDがわかると、より短いGoogleマップのURLとして使うことができます。https://www.google.com/maps?cid=の後にカスタマーIDをつけると、縮尺度は変わってしまいますが、その場所を表すことができます。

カスタマーIDを使った東京都庁ビルのURL: https://www.google.com/maps?cid=17394692006143746536